渡り鳥の見る景色は俯瞰かどうか
ある日スタジオでふと湧いたコード進行
思い通りのリズムがついて
浮遊するギターも合わさる
目を瞑ると
陸が見えない程の大海原
高度80m付近
時速30kmちょっとかな
波の瞬きや飛沫を僅かに感じる
落ちる恐怖は全くなく
胸を張り羽に力を入れれば
自然と風が体を持ち上げてくれる
進んでいるのか不安になるほど広い世界
時折雨が降り
虹が射す
夜になって
寝る場所を探すけど
見つからなくて
星が降るのを数える
それにも飽きた頃
黒い海は夜明けと混ざり群青へ
やっと見つけた岩場で
少しだけ羽を休めて
私たちはいつも
ふたつの故郷を目指す
途中風に煽られてたどり着いた街
オレンジの屋根と肌色の壁が並ぶ
風が読みづらいから早く抜けたい
街から流れてくる音や歌
始めて通った場所だけど
この歌は
海と風の歌
どこかで聴いたことがある気がした
Seascapes(StudioDemo2) by the quiet | Free Listening on SoundCloud
渡り鳥の最長移動距離、推定の2倍 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト