日々の考察と、邂逅

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「好きな曲1000曲について書く」21曲目~25曲目

 

今回は

 

ロキノン世代から今の10代まで

 

引きこもりからパリピまで

 

カルチャーの壁を越えて幅広く支持される

 

米津玄師の曲から5曲

 

好きな曲が多すぎて

 

選曲に悩んだなぁ

 

 

 

 

 

 

21. Neighborhood / 米津玄師

(ピースサイン)

1番Bメロから入ってくるタンバリン

プロのタンバリンは本当にやばいのでよく聴いて欲しい。左耳を包み込む多幸感、アコギとの組み合わせ、最善のミックス。サビでライドではなくシンバルを叩くドラムもにくい。

「定期を買うくらいのまとまった金すら無くて 毎日切符で済ましてむしろ金かかる」

クソみたいな場所だとわかっていても、自分だけでは生きていけなかった子どもが、ここでやっと1人で歩き出した大人になる。それでも上手くいかないことがあるって言うのを歌詞にしてしまう彼の強さと優しさ。

 

 

 

22. 砂の惑星 / 米津玄師+初音ミク

(Bootleg)

サビのイェーィという声(多分ミク)

前奏のピアノからベース入りも最高で歌い方も歌詞も完璧。こんなにも隙のない曲はほとんど出会ったことがない。その中でもサビが印象的になるようになる声のSEがゴーゴー幽霊船から連なる米津玄師の真骨頂。

「君の心死なずいるなら 応答せよ早急に」

SFの世界観の中数少ない人間を感じる部分であり、最後の希望。こんな世界でも君を歌えるんだなぁと普通に感心した。

 

 

 

23. caribou / 米津玄師

(diorama)

サビで声のエフェクトが解かれるところ

最初から声にローファイなエフェクトがかかっていて突き放した歌い方をしているのにサビで急に鮮明になられると嫌でも聴いてしまう。大サビのテレキャス全開のギターリフと悩んだけどやはりこちらの方が重要かと。

「お化けは言う"メメント・モリ"」

説得力ありすぎて笑った。感覚的に研ぎ澄まされた言葉。

 

 

 

24. 乾涸びたバスひとつ / 米津玄師

(diorama)

3:28~のボーカル

シンプルで淡々と進む曲。最後サビに向かって唯一盛り上がる部分をギターとかドラムではなくボーカルで一気に寄せきる感じがとても良い。

「このまま何処かに行けたらなって 海に沈んでしまえたらって 有りもしないと言えない事 今も私は揺られている」

明らかに有り得ない状況なのにこんなにも情景が浮かぶのは何故だろう。それは彼が心から紡いだ言葉を本気で歌ったからだろうか。そんな歌を作りたいと思えた、とてもとっても好きな曲。

 

 

 

25. 海と山椒魚 / 米津玄師

(YANKEE)

前奏のギターリフ

一発で好きになった。何度聴いても飽きず、むしろ何度でも来て欲しいと思ってしまう凄まじいリフ。あたり前なんだろうけど歌メロのスケール感とも完全一致していて、どこまで行くのだろうと途方もない彼の足取りに驚いた。

「青く澄んでは日照りの中 遠く遠くに燈が灯る それが何だかあなたみたいで 心あるまま 縷縷語る」

自分では届かない憧れがこんなにも愛しく、こんなにも生きていく力になるのかと知らしめる。人は1人では生きていけない、そんな在り来りな言葉が、あなたという存在を通して遠く遠くに巡り、風景になり、歌になり、こんな暖かい言葉で伝わるのか。言わずもがな米津玄師の曲でこの曲が1番好き。