「好きな曲1000曲について書く」113曲目~119曲目
メロディー、リフ、リズム、アレンジ、演奏力、歌唱力、キャラクターどれをとっても1級品のKing Gnuの曲から7曲。
113. McDonald Romance / King Gnu
(Tokyo Rendez-Vous)
0:02 前奏ドラムのリズムパターン
ドラムのサスティンにリバースの様なエフェクトがかかっていて、それを逆算し活かすリズムパターン。斬新なようで歌メロにも寄り添う。
「欲しい物はこんなにも値が張るのでしょう」
全体通してただの日常なのだけどストーリーを想像させる余白があって良い。
114. Vinyl / King Gnu
(Tokyo Rendez-Vous)
3:52 ラストサビ頭のシャウト
クソかっこよくて何度でも聴きたくなる。タテノリなのにエモいサビってえげつない。
「息を吸いなよ この街の 有り余るほどの空気を」
息苦しさをこんな言葉で表すスケール感。
(Sympa)
1:28~サビメロ
King Gnu全曲の中で1番好きなサビメロ。しかも曲中このメロ1回しかない一瞬の煌めき。この後のギターソロも凄いし、ライブでやってるドラムインプロから入る前奏もかっこいい。
116. It's a small world / King Gnu
(Sympa)
1:257~サビのベースライン
そこまでタテノリだったものをドラムパターンをほぼ変えずにベース一本でサビメロに寄り添ったスライドしたリズムに変える。MVのピエロ(?)はボーカルの井口さんなの驚愕。
「君の世界に 僕も生きられるなら それは素敵なことでしょう」
独りよがりのようで誰しもが思う事。とても優しい気持ちになれる言葉。
117. The hole / King Gnu
(Sympa)
1:42~2Aメロの後ろで鳴るバイオリンが弦を弾く音
昔からバイオリンのこの音が好きなんだけど、ここから徐々に入る弦楽隊の序奏になっていてなお良い。曲全体としてはボーカルの良さを100%活かしきった珠玉のバラード。
「傷には包帯を 好き勝手放題の世界から遠ざけるように 僕が傷口になるよ」
とてもエモい歌詞なのに韻を踏んでいるのが流石だなと思ったり。
118. Teenager Forever / King Gnu
(CEREMONY)
0:16~ バンドインのギター
サイケな音色がこの曲のキモ。とても明るくキャッチーな歌とリズムをギター1つでKing Gnuならではの曲にしている。後半にあるギターソロは派手なのに繊細なリズムの取り方を聴いてほしい。全然曲に集中出来ないMVも好き。
119. 白日 / King Gnu
(CEREMONY)
1:09~サビのハイハット
パンチのあるサビはこのハネるリズムがあってこそ。バスとベースで基本は出来上がっているんだけど、(恐らく)左手を使ったハイハットのアクセントが独特で素晴らしい。
「へばりついて離れない 地続きの今を歩いていくんだ」
この曲は正しさとか罪とか愛とかの言葉が全て後悔に掛かっている。それでも歩いて行かなくては行けない、良くも悪くも繋がっているんだと。
「好きな曲1000曲について書く」106曲目~112曲目
2020年最初はやはり星野源。
新曲の"さらしもの"も入れたかったんだけど、まだちゃんと音源で聴いてないから繰り越し。
106. Pop Virus / 星野源
(POP VIRUS)
0:33~シンセのSE
初めて聴いた時、例えでもなんでもなく鳥肌たった。1発で星野源が何故、今の音楽シーンの先頭に立っているかわかったし、これからもそうあって欲しいとも思った。MVも絶対に観た方がいい。
「口から音が出る病気 心臓から花が咲くように」
星野源ほど音楽を愛し音楽から愛されている人ならこの言葉も納得。揶揄だとしても私もこうありたいと思った。
107. Continues / 星野源
(POP VIRUS)
3:16 ロータムのブレイク~スネアのキメ
ライブの後半でやるであろうサビメロが最高な名曲。最後サビのこのブレイクが気持ちよすぎる。
「君が燃やす想いは 次の何かを照らすんだ」
たわいもない歌詞もメロディーとリズムという確固たる芯があるとこうも刺さるのかと思い知った。
108. サピエンス / 星野源
(POP VIRUS)
0:33~ベースのような音
ベースでありベースでは無い音がこの曲の肝であり進化し続ける証明。ヘッドホン大音量で聴いて欲しい。2:45からの四つ打ちサビと、ラスト15秒も必聴。
「加速するハットはベースを連れる」
こういうメタい歌詞好きです。この後ベースインしてから加速するハットが聴ける。
(YELLOW DANCER)
1:01 ピアノバッキングフレーズ
全編通してアドリブのようなピアノプレイの中ここだけしっかり綺麗に弾いているのが好き。3:06からのラストサビのピアノめちゃくちゃでかっこいい。0:35あたりのギターも良いなぁ。
「無駄だ ここは元から 楽しい地獄だ」
地獄だって言っていられるのも生きているからで、同じ地獄で生きている人が、居る。
110. Night Troop / 星野源
(Crazy Crazy / 桜の森)
1:10~間奏中のギター
曲が始まった瞬間から長岡亮介のギターだとわかるその瞬発力と発想力と技術力。ベースとの掛け合いも、最高なスネアの音も、英語歌詞の混ざる緩いメロディーも全てが"楽しい"。
111. ワークソング / 星野源
(STRANGER)
2:57~大サビ終わりのストリングスアレンジ
まさに夜明けをイメージできる音像で切ないけど暖かい気持ちになれる。AメロBメロはしっかりキメがあるからこそ、サビと間奏の気持ち良さが倍増している。
「働け この世の全て背負え 定時まで」
朝までとか血反吐とか言ってるけどダメ絶対。できるだけ定時で帰ろう。
112. 生まれ変わり / 星野源
(STRANGER)
0:01~バッキングギター
このエフェクトで仕上がったセミアコの音がただただ好き。弦が弾ける音とフレットを移動する音を聴くと改めてギターは凄い楽器なのだなあと思う。
「生まれ変わりがあるのなら 人は歌なんて歌わないさ」
私も歌を作り歌う人の端くれとしてこの歌詞には共感しかない。歌う事は生きている事、歌う事で生きていける、だから生きる事を歌う。
「好きな曲1000曲について書く」101曲目~105曲目
彼がアコギ、民族楽器、おもちゃなど多種多様な楽器を自ら奏でる"音楽"は、当時頑なにギターロックしか聴いていなかった私の眼と耳を確かに開いてくれた。
の曲から5曲。
101. Metrion / Shugo Tokumaru
(L.S.T)
1:24~笛かテルミンか何か
民族楽器というかアナログな楽器を聴くと心が洗われる事に気づいた。不安定なピッチ、儚さと温もりのある音がヒトを感じさせてくれるから。
102. Parachute / Shugo Tokumaru
(EXIT)
0:00~イントロのギターアンサンブル
2008年のNANO-MUGEN Fes.でライブを観てCDを買うことは決定。アルバム開始10秒で異彩を放つ才能。
103. Clocca / Shugo Tokumaru
(EXIT)
0:58 リバースシンバルからのサビ入り
不安定なリコーダーが何本か鳴っているのがとても面白い曲。Bメロで一旦キレイなアンサンブルになって落ち着いた所で、このリバースシンバルも共にリコーダーが帰ってくる。ここで嬉しい気持ちになるから不思議。
104. La La Radio / Shugo Tokumaru
(EXIT)
3:11~スネアからリズム倍転するところ
名前も分からない色んな楽器が組み合わさって素晴らしいアンサンブルを奏る曲。ちょうど半分位でリズム楽器がいなくなり海に出たような感覚になる。このスネアを合図に強い風が吹いてまた新たな場所に向かう。
105. Poker / Shugo Tokumaru
(In Focus?)
0:17~ベースライン
ここまでベースがベースらしい曲は少ないのもあるけど、それを差し引いても印象的なライン取りとフレットレス(かアップライト?)ベース特有のリズムの捉え方。1:29~の間奏から後半の展開は私の語彙では天才音楽家としか言いようがない。
「透明な心臓で 証明するものが足りないと」
言葉に出来ないレベルで音楽と命の関係性を考させられた。
「好きな曲1000曲について書く」89曲目~100曲目
高校生の頃初めて聴いて
私の生活そのものを変えたバンド
好きな曲多すぎて一気に100曲目まで。
89. Fool on the planet / the pillows
(Fool on the planet)
サビのタンバリン
王道でありながら完璧な曲構成と音の配置。タンバリンによってライドシンバルでは補えきれない裏のリズムがしっかり見える。真っ直ぐな歌詞とリンクして希望の音がする。
「 My song is your song」
この言葉が今も歌う理由なのかもしれない。
90. Ride On Shooting Star / the pillows
(Fool on the planet)
1:56 サビ終わりのチョーキング
これしかないというタイミングのチョーキングが決まると本当に気持ちいいという最高の例。
91. Skeleton Liar / the pillows
(Another morning,Another pillows)
0:54 「風は」の所のボーカル
the pillowsというバンドの基本がこの曲に全て詰まっている。ただほかの曲と違うのはマイクが割れるほど連続で叫ぶこの声。心が震えて仕方ない。
92. Last Dinosaur / the pillows
(Happy Bivouac)
Aメロのベースライン
フリクリの次回予告で流れて知った曲。フルで聴いたらとてつもなく好きだった。Aメロのベースラインは格別なのでよく聴いてほしい。そしてこの手の売れ線ぽい曲は後述のGOOD DREAMSが入っているアルバムの"その未来は今"までやらないという。
「悲しみを全部引き受けたって大丈夫 手加減なんていらない」
無謀な事でも"こう在りたい"という事を言葉にする強さ。
93. I Know You / the pillows
(Penalty Life)
0:17までのフェードインするギター達
フェードアウトは好きではないけどフェードインは好きだな。曲調も歌い方も全部ツボ。
「I know you」
ただこの一言の為に1曲書ける事が素晴らしい。わかってるよと。
94. GOOD DREAMS / the pillows
(GOOD DREAMS)
前奏からAメロのL側のギター
気持ちが落ち込むと必ず聴く曲。このバッキングギターの弦に当たる音とかベルみたいに無機質な感じとか聴くと心底落ち着く。
「降りそそいだ強い光 僕の影は僕の形してた」
この曲の歌詞は全部読んで欲しい。別に夢に破れたからとか夢を見続けてるとか関係なく、生きていくことが難しいと知っている人の言葉。
95. MY FOOT / the pillows
(MY FOOT)
スネアの音づくり
ほぼ語る必要ないほど明るくキャッチーでノれる曲。優しいけど抜ける音で、この音のスネア叩いてみたいって思う。
「どこに居てもミスキャスト」
「誘われないのに断るセリフを覚えて」
そんなマイノリティー賛歌。こうやって私たちの前に道を作ってくれる。
96. この世の果てまで / the pillows
(Smile)
1:44~ リードギター
前乗りのリズムと歌詞のどストレートさに加えて、とにかくこのソロがエモい。
97. Swanky Street / the pillows
(Please Mr.Lostman)
0:33~アコギとエレキのユニゾンフレーズ
前奏からボーカルINしてこのフレーズの後ベースが入る流れはthe pillowsのミドルテンポの曲の中でも珠玉の仕上がり。何百回聴いても感動できる。
「孤独を理解し始めてる 僕らにふさわしい道を選びたい」
此処がこの曲の肝であり覚悟の言葉。僕らは孤独だが、孤独なのは僕だけではない。
98. Sleepy Head / the pillows
(Another morning,Another pillows)
0:00~メインのベースフレーズ
この曲は歪んだベースと歪んだギター2本のせめぎ合いがずっと続く。このめちゃくちゃな感じがロックバンドでありつつフリクリというカオスアニメでも使われる事になったのかと思う。1:47くらいのボーカルブレイクも在り物だけどクソかっこいい。
99. Blues Drive Monster / the pillows
(LITTLE BUSTERS)
1:47~2Aメロ入りのギター
細かい事なんだけど頭のギターを端まで弾ききっている音がする。こんな当たり前な事で曲に気持ちが乗っかるんだと思う。
「みんな一体どんな システムで感情をコントロールしてるんだ」
the pillowsが、バンドマンに好かれるのはこういう所だなと。
100. ハイブリッド レインボウ / the pillows
(LITTLE BUSTERS)
サビのファズギター
この曲は私たちノーフューチャー世代の主題歌みたいな存在だと思っている。
「ここは途中なんだって信じたい」
「昨日まで選ばれなかった僕らでも 明日を持ってる」
色んなことが変わり続けて、無くなり続けて、適応や選択を迫られ続けて、失敗しても後悔さえ許されず、自ら命を絶つ人も沢山いて、選べずに、選ばれずとも生きていかなくてはいけないんだと思い知らされ、何度も何度も、消えたいって思ってたあの頃、本当に何度も救われた曲。
「好きな曲1000曲について書く」84曲目~88曲目
だいぶ間が空いてしまったけど続きます。
今回は
好きすぎて選べなかったのでその中でも何回聴いても飽きないと思った5曲
84. High and Dry / RADIOHEAD
(The Bends)
0:50 R側のアコギの残響に合わせたエレキの音
恐らくエレキと組み合わせてアコギでこのサスティン音出せたら最高だなって思う音像になっている。あと1サビのセンターにいるギターの歪みが、ベースと重なってメロの雰囲気を壊さず音圧を下から押し上げている所も素晴らしい。
85. Paranoid Android / RADIOHEAD
(OK Comupter)
2:42 ブレイクのギターとボーカル
1曲目のAirbagから続けて聴いたら言葉など意味を無くす。
86. The National Anthem / RADIOHEAD
(Kid A)
2:50辺りからブラス隊
タイトル曲のKid Aから続く事で最大の効果を発揮しているベースに始まり、シンプルな構成の前半を経てこの部分からカオスに飲み込まれる。
87. Sail To The Moon / RADIOHEAD
(Hail To The Thief)
1:57 ライドシンバル
静かに揺らめく音像の中でたった1つの指針。まさに月のように途中消えて、雲間から出てきた時の安心感。そもそもブラシで叩くライドの音の好きなのでそう感じるのかも。
88. 15 step / RADIOHEAD
0:25あたり~スネアの音
打ち込みメインの中でスタジオ感のある安っぽいスネアが物珍しくて何度も頭から聴きたくなる。一発録りと思われる生々しいビートの醸し出す高揚、ギターの不穏なフレーズ、後半暴れ出すベース、吐き捨てるボーカル全てが頑ななまでにシンプルで凄まじい曲。
次は近いうちに書きたいなと。
「好きな曲1000曲について書く」79曲目~83曲目
今回はきのこ帝国から数曲。
ずーっと前、渋谷屋根裏でインディーズの彼女達のライブを観て確信した。演奏直後なのに急いでフロアに出てきた汗だくのメンバーの手からCDを買った。今も忘れていないし、これからもずっと忘れないでしょう。
79. SCHOOL/FICTION / きのこ帝国
(the first mini demo album)
0:43 「嘘をついた」ボーカルの歌い方
この部分とかサビの最後の吐き捨てる歌い方に当時の私は衝撃(影響)を受けた。Bメロのメロディーラインからサビへの流れは完璧。このあと出るアルバム「渦になる」にも同曲が入ってるけど、このバージョンの繊細で荒削りな感じの方が好きなので。
「不自由であることを誇れるだろうか」
何者でもなかった学生の頃この曲に出会っていたかったなぁと思う。
80. 退屈しのぎ / きのこ帝国
(渦になる)
7:10後奏のドラム
後奏の後半部分ギターが重なりまくってまさに渦になっている所で、突っ込むスネアで追い打ちをかけるドラムのエモさとセンス。そしてこの歌を初めて聴いた時Coccoの再来だと震えた。
「お前の手は冷たいから嫌だ」
ノンフィクションが痛みと化し消せない日々を物語る。
81. 春と修羅 / きのこ帝国
(eureka)
0:33サビのリードギター
そこまでほぼ掻き鳴らしているだけで「ギターを弾いてる」の歌詞に合わせて歪んだカッティングが入る。全体的に単調な曲なのにブレイクの多様性と激しいボーカルワークで何度も聴きたくなる。
「完全犯罪とかどうでもよくて 金属バット振り回す夢」
もう、なんかぜんぶめんどくせぇよな。
82. 海と花束 / きのこ帝国
(ロンググッドバイ)
2:03~2Aメロのベース
ここのベースが音作りもリズムに対しての当て方も好きすぎて、切り取ってリピートしたいくらい。この前までずっと同じリズムだから尚更この部分が映える。
「僕たちはいつも叶わないものから順番に愛してしまう」
当たり前の感覚をこんなに明確に言葉にしてもらえたことは無いな。
83. クロノスタシス / きのこ帝国
(フェイクワールドワンダーランド)
1:45~2Aメロのリードギター
メインのフレーズと言うには弱いものなんだけど無性に頭から離れないのはこのバンドならではだなぁと。
「コンビニエンスストアで350mlの缶ビール買って君と夜の散歩」
この現実的なようで実は非現実な風景描写に痺れる。
もっと好きな曲あるけど次の機会に。
「好きな曲1000曲について書く」73曲目~78曲目
今回はガラクタやおもちゃ箱と揶揄されても、白も黒もなく綯い交ぜの素晴らしい音楽を奏で続けるBeckの曲について
73. Loser / Beck
(Mellow Gold)
0:34~帰ってくるベース
アコギメインの曲ではベースがグルーヴの鍵を握る。ループする気持ちよさと変化する驚きを支える。何度この曲に助けられたか。そしてアジカンのカバーも最高でしたね。
74. Get Real Paid / Beck
(Midnight Vultures)
2:12~メジャーに裏返るコード進行
1Aより2Aの方がより気だるい雰囲気になっていて、メジャーになった開放感と鮮烈な輝きがある。3:50あたりからまさかの美しい結末。
75. black tambourine / Beck
(guero)
1:23~バッキングギター
この曲を再生するとここのギターを待ち焦がれるのはみんな同じですよね。彼はなんでもないモノを組み合わせて、とんでもない輝くナニカにする。
76. Replica / Beck
(Modern Guild)
3:06~ライドにしか聴こえないエフェクトかかったハイハット(?)
前奏からAphex Twinばりのビートとピアノの組み合わせが、まさにオルタナティブな曲。最後エフェクトが解かれてハイハットとミュートスネアで颯爽と終わるのが好きすぎて何回も聴いてしまう。
77. e pro / Beck
(guero)
前奏のギターリフ
聴くべし。アルバム1曲目だしライブでめっちゃやる鉄板の曲。
78. girl / Beck
(guero)
2:22~のアコギソロ
聴くべしその②。iPhone3GSを手に入れた時の着メロにした思い出。
77.78は手抜きではなく本当に聞いた方が早い。