「好きな曲1000曲について書く」31曲目~35曲目
次は稀代のロックバンド
途轍もなく影響受けているバンドで
下手したらアレンジ等パクってる所あるかも
という恐れのもと書いてみます
31. 13/0.9 / GRAPEVINE
(deracine)
2:32~サビ入りのベース
この曲はサビのダイナミクスが最高なんだけど、溜めたAメロとブレイクがあってこそサビで鼻の奥から脳髄までガツンとくる。
「死なない自信はあるのかと問われて
確か保険上乗せしたはずだとお茶を濁す」
いつも真面目な事言っててもここぞと言う時に説得力が出ない。こういう風に自然体で言葉にすればすっと腑に落ちるのかと感心した。
32. また始まるために / GRAPEVINE
(sing)
1:49~2Aメロ ファルセットのコーラス
派手なアレンジから急に8ビートになる事も凄く気持ちいいのだけど、本当のキモはこのコーラス。曲に色を付けて、奥行を作る。
「歌はこうやって風に紛れて
誰にも聴こえないままで」
激しい所のフェーザーの音が風の強い日みたいだなと思っていたところに、この歌詞が書かれていた。実際そこは歌がないんだけど歌を乗せようとして出来なかったのかなと。バンドと歌のバランスは永遠の課題。
33. 豚の皿 / GRAPEVINE
(イデアの水槽)
2:15~バッキングギター
この曲は全体的に好きすぎて何処がって選ぶのは非常に困難だった。少し趣旨は異なってしまうけど、ここのバッキングギターの小さい音なのに歪んでいて、リバーブがかかっているのに抜けている音には心底感動したので、これを読んでいる人には知ってほしかった。因みにGRAPEVINEの好きな曲の中で2位。アルバム1曲目という括りで言えば1位。
「掲げ合うスター」
「称え合うストライプ」
何回聴いても分からなかったけど、1番と2番の歌詞を並べるとなるほどあの国の歌なのかとなった。
34. FLY / GRAPEVINE
(From a small town)
2:31~静かになった後アクセントで少し入るベース
サポートとはいえ、この人含めてGRAPEVINEだと言える。センスが果てしないと思い知ったフレーズ。初めて作曲者名が"GRAPEVINE"となった曲だけにバンドをやりたくなる曲。
「多幸症の若者 引きこもる元ヤンキー」
本人そのつもりはないかも知れないけど、光と闇をこんな風に表現する人は他にいないだろう。
35. 風待ち / GRAPEVINE
(Circulator)
100%右耳に振られた重いタンバリンのようなアコギの音像
GRAPEVINEは今でもアコギやキーボードといったバンド+αの曲作りをする。このアルバムは特にアコギが多く入り、パーカッシブな部分と繊細な雰囲気造りに尽力している。GRAPEVINEで1番最初に好きになり、今でも1番好きな曲がこの曲。余談だけどガラケーでこの曲の着メロダウンロードしたらクオリティが低くて、自作した良い思い出。
「あれ いつの間にこんなに疲れたのかな
まだいけるつもり ちょっとはつらい
また花は咲き 枯れました
たまにはあなたの顔 見れないもんかな」
この部分ではわからないけど夏に書いたであろう曲。でも主題は季節の移ろいと変化、子どもが大人になっていく事。私は酷く夏が嫌いだ。いつも夏から秋になる瞬間に吹く良い風を待っているんだろう。こんなにもその瞬間の空気や気持ちを真空パックして歌詞にできるなんて凄い事で、こんな歌詞を書きたいといつも考えている。
このバンド好きすぎていつもより長くなってしまった。
ではま次回。