日々の考察と、邂逅

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空色がいらなくなる頃

 

 

音楽を作ったり

 

たくさん聴いたり

 

本を読んだり

 

文章を書いたり

 

絵を描いたり

 

デザインをしたり

 

色んなインプット

 

アウトプットする日々

 

あなたは

 

空を見て何を思いますか

 

 

 

 

ある曲を書いた頃

 

空が好きだった

 

厳密に言うと

 

空に浮かぶ雲

 

そして光が雲を通過して

 

明るい影ができる

 

そしてその背景には

 

澄み切った青

 

燃えるような赤橙

 

深い群青と朝日が射すと

 

限りなく透明に近い白くぼんやりした色

 

 

 

ある日

 

親から連絡が入り

 

実家の部屋を片付けて欲しいと言われた

 

もちろん色々と懐かしいものが出てきた

 

天袋から出てきたのは"空色"の絵の具

 

なんて子ども騙しなネーミングだろうかと

 

多くの人達は空を描けと言われ

 

この色が手元にあったら

 

迷わず使うだろう

 

その辺にあった厚紙に少し出してみる

 

分からなくもないが

 

空色とは呼べたものではない

 

多くの愛の歌がポップでキャッチーであるように

 

髪の色がバラバラな学園モノのアニメのように

 

デフォルメされた楽しげな色だった

 

 

 

その色が嫌いだった訳ではない

 

でも本当の空の色を沢山観てきた

 

俺には使う必要のない色だなと

 

"いらない"と書いた袋に

 

その絵の具を投げた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

azure : 『 words 』

 

azure(Studio demo 2018.12.XX) by the quiet | Free Listening on SoundCloud