日々の考察と、邂逅

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「好きな曲1000曲について書く」36曲目~40曲目

 

年も無事明け久しぶりの更新

 

高校時代から聴き続けている

 

スリーピースバンドの最高峰

 

ACIDMANから5曲

 

 

 

 

 

36. アレグロ / ACIDMAN

(創)

2:01~重なってくるクリーンショートディレイリバーブのギター

ここの音が入った瞬間このアルバム"創"のジャケットの風景が広がって見えた。そんな音にはなかなか出会えない。

「その音は輝いて形など切り裂いて

いつか先を照らすように」

その音は前述のギターの音だと勝手に思っている。細かい風景描写や心情の描写をしないこのバンドを表す力強い言葉。

 

 

 

37. リピート / ACIDMAN

(Loop)

(たぶん右の)クラッシュシンバルの音

アタックが優しくサスティンが出るように叩いているのか録音のおかげなのかは分からないけど、音数少なくタイトなドラムを、シンバルと時折入るバスドラのスタッカートが伸びやかな雰囲気にしてくれる。とんでもないこだわりを感じる。

「祈りに少し 似ているような気がして」

自然や生命の中に希望や祈りを探し続けるオオキノブオの心の声だと思えた。それがまさに祈りであるように祈る。

 

 

 

38. 降る秋 / ACIDMAN

(equal)

2:45~ベースの音色

ちょうど良い歪みの効いたベースフレーズはこの曲の箸休めになり、その後続く小雨のBメロから土砂降りのサビに向け空気を変える。

「通り過ぎた雨の余情に 思いを馳せて」

静けさのあとの激しさと、優しさのあとの寂しさを流す雨、それが過ぎた夜に歌うのは。

 

 

 

39. your soul / ACIDMAN

(有と無)

サビの歪み切ったバッキングギター(左)

最近のACIDMANでは珍しくシンプルな曲構成。サビの爆発力と音圧はそれだけで人の心をぶん殴り立ち直らせる程の力がある。

 

 

 

40. 式日 / ACIDMAN

(LIFE)

全編通して完璧に合っている(リンクする)ベースとバスドラム

本当に完成度の高い曲だと思わせる大きな要因がリズム隊の細部までのこだわり。展開に無駄はなく、ABメロ、サビ共に素晴らしいメロディーを引き立てる。ライブの後半でやられたら音だけで泣いてしまうかもしれない。

「あれは春という 鮮やかな光
悲しみを溶かし また出会えるように

今は遠すぎる 互いの日々も
溶け合って行くだろう そのままの声で」

この曲は"今"を切実に歌う。今、悲しかったり、焦っていたり、不安だったらこの曲を歌詞と共に聴く。音楽は決して悩みを解決してくれないけど、寄り添い、向き合い、分かち合う事はできる。いずれ立ち向かう明日の為に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「好きな曲1000曲について書く」31曲目~35曲目

 

次は稀代のロックバンド

 

"GRAPEVINE"

 

途轍もなく影響受けているバンドで

 

下手したらアレンジ等パクってる所あるかも

 

という恐れのもと書いてみます

 

 

 

 

 

 

31. 13/0.9 / GRAPEVINE

(deracine)

2:32~サビ入りのベース

この曲はサビのダイナミクスが最高なんだけど、溜めたAメロとブレイクがあってこそサビで鼻の奥から脳髄までガツンとくる。

「死なない自信はあるのかと問われて

確か保険上乗せしたはずだとお茶を濁す

いつも真面目な事言っててもここぞと言う時に説得力が出ない。こういう風に自然体で言葉にすればすっと腑に落ちるのかと感心した。

 

 

 

32. また始まるために / GRAPEVINE

(sing)

1:49~2Aメロ ファルセットのコーラス

派手なアレンジから急に8ビートになる事も凄く気持ちいいのだけど、本当のキモはこのコーラス。曲に色を付けて、奥行を作る。

「歌はこうやって風に紛れて

誰にも聴こえないままで」

激しい所のフェーザーの音が風の強い日みたいだなと思っていたところに、この歌詞が書かれていた。実際そこは歌がないんだけど歌を乗せようとして出来なかったのかなと。バンドと歌のバランスは永遠の課題。

 

 

 

33. 豚の皿 / GRAPEVINE

(イデアの水槽)

2:15~バッキングギター

この曲は全体的に好きすぎて何処がって選ぶのは非常に困難だった。少し趣旨は異なってしまうけど、ここのバッキングギターの小さい音なのに歪んでいて、リバーブがかかっているのに抜けている音には心底感動したので、これを読んでいる人には知ってほしかった。因みにGRAPEVINEの好きな曲の中で2位。アルバム1曲目という括りで言えば1位。

「掲げ合うスター」

「称え合うストライプ」

何回聴いても分からなかったけど、1番と2番の歌詞を並べるとなるほどあの国の歌なのかとなった。

 

 

 

34. FLY / GRAPEVINE

(From a small town)

2:31~静かになった後アクセントで少し入るベース

サポートとはいえ、この人含めてGRAPEVINEだと言える。センスが果てしないと思い知ったフレーズ。初めて作曲者名が"GRAPEVINE"となった曲だけにバンドをやりたくなる曲。

「多幸症の若者 引きこもる元ヤンキー」

本人そのつもりはないかも知れないけど、光と闇をこんな風に表現する人は他にいないだろう。

 

 

 

35. 風待ち / GRAPEVINE

(Circulator)

100%右耳に振られた重いタンバリンのようなアコギの音像

GRAPEVINEは今でもアコギやキーボードといったバンド+αの曲作りをする。このアルバムは特にアコギが多く入り、パーカッシブな部分と繊細な雰囲気造りに尽力している。GRAPEVINEで1番最初に好きになり、今でも1番好きな曲がこの曲。余談だけどガラケーでこの曲の着メロダウンロードしたらクオリティが低くて、自作した良い思い出。

「あれ いつの間にこんなに疲れたのかな

まだいけるつもり ちょっとはつらい

また花は咲き 枯れました

たまにはあなたの顔 見れないもんかな」

この部分ではわからないけど夏に書いたであろう曲。でも主題は季節の移ろいと変化、子どもが大人になっていく事。私は酷く夏が嫌いだ。いつも夏から秋になる瞬間に吹く良い風を待っているんだろう。こんなにもその瞬間の空気や気持ちを真空パックして歌詞にできるなんて凄い事で、こんな歌詞を書きたいといつも考えている。

 

 

 

 

このバンド好きすぎていつもより長くなってしまった。

 

ではま次回。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が正しいと思っていることなど造作もなく崩れ去る

 
 
 

平均

 

均等

 

均衡

 

平等

 

公平

 

平和

 

 

 

そのそれぞれが意味合いも定義も前提も違うけれど

 

私の中では"正しさ"という言葉に属する

 

または"正しさ"に向かう心の在り方

 

 

 

誤り

 

間違い

 

悪い

 

不正

 

不条理

 

不和

 

 

 

これが私的に"正しくない"言葉に属する

 

もちろん前述の対義語もそうだ

 

 

 

"正しさ"とはあるひとつの視点から見たものだと

 

ずっとずうっと思っていた

 

それは"間違い"であり"不条理"である

 

要するに"正しく"なかった

 

 

 

ある視点からでしか正しく見えないものは

 

正しいとはいえず

 

考え得るどの視点からも正しいと見えるものが

 

真に正しいのだということ

 

 

 

そして何処の立場、座標、心の持ち様に於いても

 

真に正しい事なのかと問うこと

 

己にそして他者に対して問うこと

 

平たく言うと

 

話し合う事が必要不可欠なのだ

 

 

 

 

 

心が広い人だと言われる人は

 

無意識か意識的かわからないけど

 

それを行える人

 

と思ったけどそんな人なかなか

 

お目にかかれない

 

 

 

もちろん私も最近気づいただけで

 

行動や言動に反映するにはまだまだ

 

時間がかかりそうである

 

 

 

もしも

 

出来たとしても

 

猫と子どもがジェンガをやっているような

 

イメージをして欲しい

 

そう

 

笑ってしまうほど

 

いとも容易く

 

造作もなく

 

跡形もなく

 

崩れ去って

 

その"正しさ"を

 

拾い集める所からまた

 

始めるんだ

 

 

 

 

 

人はそんなに無理しなくて良いと言う

 

だろうが

 

 

私は楽しいから良いのだと

 

言う

 

 

それが私の"正しさ"である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イメージに火を灯す

 

 

 

ネルマエニカンガエタアタラシイイメージ

 

 

 

ソレワスバラシイイメージ

 

 

 

バクゼントダイジョウブダトオモエタ

 

 

 

コノクラガリニヒツヨウナノワ

 

 

 

テラスタメノヘッドライトデワナク

 

 

 

ミウシナワナイタメノテールランプ

 

 

 

ダレガタガタメニタソガレニエガクノカ

 

 

 

ソウコウシテイルウチニ

 

 

 

モウヒトツアタラシイイメージ

 

 

 

 

 

 

 

起きたら君に話そう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

image : 『 words 』

 

image(Studio demo 2018.12.XX) by the quiet | Free Listening on SoundCloud

 

「好きな曲1000曲について書く」26曲目~30曲目

 

心が荒んで冷たくなった時に

 

1番聴きたくなるバンド

 

STRAIGHTENER(ストレイテナー)から

 

好きな5曲について

 

(ストレイテナーはアルバム通しで話したいんだけどそれは別の機会に)

 

 

26. The Remains / ストレイテナー

(Dear Deadman)

0:47~ブレイク時のベース

ストレイテナーで1番聴いた回数の多い曲。当時ベースのひなっちが正式に加入して初めてのシングル曲をCD屋で聴いた。50秒でそれを止めてレジに向かった。

「SNOW RAIN SNOW」

雪景色が全く見えない雪の歌だなと思っていたら雨が積もるのを防いでしまっていたようだ。翌朝日陰にだけ残る寂しげで薄汚れた雪の形。

 

 

 

27. 放物線 / ストレイテナー

(Behind The Scene)

3:40~壮大になっていくシンセのコード感

放物線と言う曲名をそのまま表す音。むしろここから題名や歌詞ができたのではないかと思うくらい自然で素晴らしい構成。

「シロもクロもない心で何を思って歌う

踏切の中で輝く雨を見ていた」

縦に落ちる雨や、横に伸びる線路もいずれ途切れる。歌は放物線を描き、交わらない昨日から回収できない明日へ広がり続ける。映画のワンシーンのよう。

 

 

 

 

28. Man-like Creatures / ストレイテナー

(CREATURES)

3:12~大サビの歪んだベースとバッキングギターのアンサンブル

めちゃくちゃ歪んだベースの支えの上に畳み掛ける2本のバッキングギター。前半の落ち着いた雰囲気から急に現れるクリーチャーの片鱗。そう言えばこの曲も視聴して即買いしたなと。

「君にはただ現実から目を背けた救いがあるだけさ」

この救いのない救いにとても共感できてしまう俺は本当にどうしようもないやつだと思う。

 

 

 

29. 瞬きをしない猫 / ストレイテナー

(CREATURES)

サビでまんまエイトビートなのに裏拍に入るバッキングギター

シンプルにかき鳴らしているのにリフのような効果があって、疾走感と焦燥感を掻き立てる。Aメロ→Aメロ→サビ→サビ→Aメロという極めてシンプルかつドラマチックで、これぞストレイテナーという曲。

「次の用があるって顔で何処かへと消えちまった」

猫ってそういう所あるよね。

 

 

 

30. MARCH / ストレイテナー

(LINEAR)

0:47~バンドインからAメロ2までのドラムフレーズ

最低限の手数にセンスが光り、ここだけで全体の方向性と雰囲気を最大限までつくりあげている。

「自分の足で歩いて 自分の声で話して

君がいなくても僕は

ゆっくりと生まれ変われる」

今は全然作風が違うけど、当時いつだって客観的で冷静だったホリエがこんなにも他者に対して"大丈夫だよ"って声をかけるような歌詞を書くとは思はなかった。だからかな説得力があって前向きにとまではいかなくても、まだ自分の事が分からなかった俺は少し上を向くことができた。

 

 

 

 

 

 

 

相対する存在と孤独

 

 

人は一人で生きては行けないって

 

人は簡単に言うけれど

 

もし一人で生きて行きたいと思う人がいて

 

その人に

 

一人では生きていけないよと

 

言うのだろうか

 

 

 

本当に恐いのは

 

一人ではないのに

 

独りであること

 

誰かに支えられて

 

誰かに与えられて

 

誰かが傍に居るのに

 

理解されないこと

 

尊重されないこと

 

想い合えないこと

 

 

 

でも最近は慣れてきて

 

そのほとんどが自分次第だと

 

思えるようになった

 

言葉にすれば少なからず理解され

 

思いやれば少なからず尊重され

 

正面から向き合えば少なからず想い合える

 

 

 

相手に救いを求めるのは勝手だけど

 

自分がどうありたいか

 

その匙をなげてはいけない

 

 

 

鏡に写る自分が

 

酷く見えても

 

此処にいること

 

それは事実で

 

誰もが誰かの鑑になれる

 

 

 

死ねないから生きている

 

というあなたが

 

生きていることに

 

救われていることを

 

あなたは知らないだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君と僕の存在論 : 『 words 』

 

君と僕の存在論(Studio demo 2018.12.XX) by the quiet | Free Listening on SoundCloud

 

眠れぬ夜に思うコト

 

 

 

今日は一日中苛立っていた

 

声にして怒ってしまった

 

酷くイライラして

 

コーヒーを何杯飲んだかわからない

 

こないだも呟いたけど

 

苛立ったらコーヒー飲むのって

 

コーヒーに失礼だなと思う

 

そんな感情ではやっぱり味わえないし

 

美味しいと思えない

 

ごめんな

 

でも

 

その甘さや苦さや温かさが

 

少しの落ち着きと

 

考える時間をくれるので

 

またコーヒーに頼ってしまうのだろう

 

 

 

そもそも何故そんなに苛立っていたのか

 

人の怒りは6秒で収まるはず

 

ならその後の苛立ちは何なのか

 

怒りではない何か

 

今思うと

 

悲しみに近い感情

 

心が痛んでいく

 

緩く蝕まれていく

 

湿度の高い仄暗い靄に

 

包まれていく

 

そして

 

それを止められない

 

拭いさろうとすると

 

心が乱れて

 

苛立ちを抑えられなかったのかな

 

という事は悲しいとは

 

少し違うな

 

ただ怖かったのかもしれない

 

分かり合えない事が

 

傷付けることが

 

崩れてしまうのが

 

また

 

孤独になるのかと

 

いずれにせよ

 

"そんなことない"

 

今日は少し暖かい日で

 

日が短くなって

 

あまり好きではない夕方が

 

直ぐに来て

 

明日から少し忙しい

 

そんなありふれた不安に

 

負けただけって事にしよう

 

 

 

 

言語化する余裕が出来たら

 

だいぶマシになっている

 

あとは寝るだけなんだけど

 

苛立ちをぶつけてしまった人に

 

謝れていないから

 

まだ眠れないな